アレルギー性鼻炎に対するアルゴンプラズマ療法(プラズマ療法)とは

アレルギー性鼻炎(花粉症を含む)は鼻の中の粘膜に花粉やハウスダストなどの抗原(アレルギーの原因となる物質)が付着することによりアレルギー反応を起こし、「くしゃみ」、「鼻水」、「鼻づまり」などの症状を起こします。鼻の中で主にアレルギー反応を起こすのは下鼻甲介といわれる粘膜です。アルゴンプラズマ療法は下鼻甲介粘膜にアルゴンプラズマを照射しアレルギー反応を起こしにくい粘膜に変性縮小させます。粘膜が変性縮小することにより鼻づまり、くしゃみ、鼻水が軽減します。

アルゴンプラズマ療法とレーザー治療との違い

  • アレルギー症状が出ているときでも施行可能

アレルギー性鼻炎に治療によく使われている炭酸ガスレーザーは、鼻水が出ている状態ですとうまく焼くことができません。アルゴンプラズマ療法はアルゴンガスで鼻水を吹き飛ばしながら処置できるためアレルギー症状が出ているときでも治療可能です。

  • 短時間で均一な処置が可能

レーザー治療は、レーザー光線の出る点で焼いていくため、広い面積を焼灼するのに時間がかかります。下鼻甲介全体を焼灼すると10~30分ぐらいかかります。それに対してアルゴンプラズマ療法は面で焼灼するため下鼻甲介全体を焼灼するのに2~3分しかかかりません。しかも点で焼灼すると焼灼部位にムラができますが面で焼灼することによってムラなく均一に焼灼できます。

アルゴンプラズマ療法の施行スケジュール

アルゴンプラズマ療法施行日は1時間30分程度時間がかかります。時間に余裕をもって受診してください。

初診時

  • 鼻内の状態確認。
  • 必要に応じてファイバースコープで観察して副鼻腔炎などの合併症を確認。
  • 必要に応じてアレルギー検査などを行います。
  • アルゴンプラズマ療法の適応があれば血液検査(血液凝固能、感染症など)を行い    ます。
  • 施行日の予約(検査翌日以降)。

アルゴンプラズマ療法施行日

  • 全身状態、鼻の状態、血液検査結果の確認。
  • 痛み止めの薬がついた綿を鼻の中に入れます。30~40分程度入れたままで待ちます。場合によって綿の入れ替えをします。
  • 痛み止めの薬のついた綿を鼻内から取り出します。
  • 痛み止めが効いていることを確認してからアルゴンビームを照射(2~3分で終ります)。
  • 照射後、出血や気分不良などがないことを確認。
  • 帰宅。

術後1週間

  • 鼻内の状態確認と術後処置を行います。

術後2週間 

  • 鼻内の状態確認と術後処置を行います。問題がなければアルゴンプラズマ療法に関しては治療終了です。

手術費用の目安(検査内容、状態によって異なります)

初診時

  • 2000円~9000円

アルゴンプラズマ療法施行日

  • 7000円~8000円

術後1週間目、2週間目

  • 1000円~3000円

アルゴンプラズマ療法をお受けになった方へ

  • アルゴンプラズマ療法をお受けになって1~2週間は反応性に鼻づまり、鼻水が多くなります。1~2週間で軽快しますのでその間は下記注意事項を守ってください。
  • ご不明な点、不安なことがあればご連絡(03-3415-8749)ください。

入浴について

手術を受けた当日は入浴を控えてください。出血がなければぬるめのシャワーはかまいません。翌日からは入浴していただいて結構ですが、熱めのお風呂は1~2週間避けてください。

アルコールについて

アルコールは、出血、鼻づまりや鼻水を悪化させる原因になります。2週間程度アルコールを控えてください。

食事について

食事について制限はありません。ただ麻酔の影響で歯の違和感が2~3時間程度続くため不快感が強いようなら食事は2~3時間待ってください。

運動について

日常生活は、当日から普通にしていただいてもかまいませんが、激しい運動(マラソン、プールなど)は、2週間程度控えてください。

鼻づまり・鼻水について 

反応性に1~2週間程度、鼻づまり、鼻水が増えます。心配はいりませんが、あまりひどい場合はクリニックまで連絡をください。不快感強い場合は早めに来院してください。

出血について

1~2週間は時々、にじむような出血があります。多量にでることはほとんどありません。出血が多量に出る場合は、夜間でもかまいませんのでクリニックまでご連絡ください。

痛みについて

麻酔の効果が切れると、ヒリヒリするような痛みが出ることがあります。痛み止めの頓服を処方しますので、痛みが強ければお飲みください。服用間隔は6時間以上あけてください。痛みが強く なければ飲む必要はありません。

次回受診について

次回は5~7日後に受診してください。その次はさらに1週間後です。調子がよければそこで治療終了です。状態が悪い場合や心配な場合は早めに受診してください。