鼻粘膜の血管を収縮させることにより鼻づまりをとるスプレーです。市販の鼻炎用スプレーにも含まれていることが多い成分です。使ってすぐ(10分以内)に鼻づまりがとれますが使いすぎると逆に鼻づまりが強くなり悪循環を起こしますので「〇な使い方」を守って使ってください。
血管収縮薬スプレー(鼻づまりがすぐに取れるスプレー)のまとめ
- 2週間以上の連用はしてはいけない(連用で鼻づまりが逆に悪化する)。
- 鼻づまりに対する即効性があり効果も強い。
- 鼻づまり以外の症状には効果が無い。
- 乳幼児には使わない
薬の名前と使用法
- プリビナ(ナファゾリン硝酸塩)
- ナシビン(オキシメタゾリン塩酸塩)
- トラマゾリン(トラマゾリン塩酸塩)
使用法は鼻づまりが強い時にスプレーする。1日2~3回まで、連用する場合は10日程度まで。
効果
鼻水 | くしゃみ | 鼻づまり | 眼の症状 | |
効果 | × | × | ◎(*1) | × |
〇な使い方×な使い方
〇な使い方
- 鼻づまりが非常につらい時だけ時々(週に数回以下)使用
- 花粉症でどうしても鼻づまりが強い時は局所ステロイドスプレー(フルナーゼ、ナゾネックス、アラミスト、エリザス)を使う15分前に使用するのが効果的。1日2回まで10日程度
- 使いすぎて効きが悪くなったら2週間ほどやめる。
×な使い方
- 毎日何度も使用。
- だんだん効かなくなってきたので回数を増やす。
詳しい説明
- 鼻づまりがすぐにとれてすぐに効果を実感できる薬ですが、連用(1日2回以上を14日以上続ける)すると、逆に鼻づまりが悪化して悪循環に陥る「薬剤性鼻炎」と呼ばれる状態になる。
- 悪循環に陥った場合は2~4週間薬をやめれば元に戻るが、なかなかやめられない場合医師に相談する。