受験生に向けた新型コロナ感染予防法

成城近辺でも1月に入って新型コロナ陽性者が激増しています。感染が落ち着いていた11月や12月とは全く違う状況になってきました。現時点では3次救急で重症者の増加があまりないようなので重症化(人工呼吸器などが必要)はあまりないようですが、それなりにつらい症状(39度くらいの発熱が出たり、倦怠感が強かったり)はでている患者さんがいるので注意が必要です。特に受験生にとっては感染しなくても濃厚接触者になるだけで非常に不利になるため次の点に注意して生活してください。濃厚接触者の定義をよく理解して濃厚接触者にならないように注意してください。特に同居家族は濃厚接触者と判定されることが多いですが、下記事項を守っていて、きちんと証明主張できれば濃厚接触者ではないと判定される可能性もあります。あくまでも保健所の判断ですので絶対とは言えませんができることはした方が良いと思います。

本命試験15日前から塾に行かない。

感染予防を徹底していると謳っていても、実際にはきちんと換気などができているか不明です。きちんと換気回数を計算してうまく換気できている施設はごく少数と思われます。また、友達と会話したり飲食をする機会も増えることから感染機会も増えます。万が一塾で感染者が近くにいて濃厚接触者となった場合でも、接触日(0日目と数える)から14日間経過するため、発症しなかった場合は試験の本番には支障がありません。

家では家族もマスクをかける。できるだけ自室に閉じこもる。換気は頻繁に。お風呂は一番風呂。

家庭でも飛沫を浴びないようにした方が良いと考えます。特にオミクロン株では無症状や軽症(軽いのどのイガイガや軽い倦怠感など)の感染者が多いことが予想されているため、症状の出ていない家族からの感染もあり得ます。そのため家でも会話をするときはお互いマスクをかけ、共同で使用する空間では家族の方もマスクをかけたほうが良いでしょう。本人がマスクをかけることは感染予防として効果が疑わしいところもありますが、周囲からの飛沫を浴びないという観点からは周囲の人がマスクをかけるのは非常に有効と考えられています。会話をするときに本人もマスクをするのは、万が一家族で感染者が出た場合に濃厚接触者認定を受けないためです。換気は起きている間は1時間に数回できれば理想です。洗面所やお風呂場はどうしても唾液や鼻水で汚染されやすい場所です。洗面所でのコップ共用は絶対禁止、歯ブラシもうがいの飛沫がかからない場所に保管するのが良いでしょう。水栓のレバーにも気を付けてください。お風呂は一番風呂に入り、最後に入った人は中性洗剤でお風呂場を洗うようにしましょう。

一人で食事を食べる。食事を作るときにはマスクをかけて作る。

食事を一緒にするとついつい会話をしてしまい、飛沫がかかった食べ物を食べることになってしまいます。それを避けるには一人で食事をすれば「うっかり」なくなります。また食事を作る人は自分が無症状感染者である可能性を考えてマスクをかけて食事の用意をしてください。

スマホは常に消毒。

ついつい消毒していない手で触ったスマホを触りながらスナック菓子を食べることがよくあると思います。指先を消毒していてもスマホにウイルスが付着していては手指消毒をした意味がありません。感染源が不明な患者さんに話を聞くと消毒していないスマホを触りながらスナック菓子を食べていることが多いです。科学的な証拠は出ていませんが、論理的にはあり得ることだと思います。

睡眠不足を避け、適度な運動を

十分な睡眠をとり適度な運動を行うことは免疫力を高め感染の危険性を減らすとともに、脳の機能を高めます。